映像表示方法には一般的に、テレビ(自発光型)とプロジェクター・スクリーン(反射型)があります。
テレビは、部屋の明るさ等の影響を受けにくく、チューナー・スピーカー一体型のため手軽に設置できますが、映像が表示されていない時に片付けられないなどのデメリットがあります。
プロジェクタースクリーンは、目が疲れにくく長時間の観賞に優れますが、導入時の設置が難しいというデメリットがあります。
それぞれのポイントを押さえて、商品を選びましょう。
テレビに外光が反射することがあるので、なるべく背面に窓が来るように設置しましょう。
プロジェクターの背面から光が入ってしまうとスクリーンが外光も反射してしまい、映像が見にくくなってしまいます。
スクリーンの画面高さの1.5~3倍が確保できているかを確認し、画面サイズを決定することをお勧めしています。ご使用になるプロジェクターの投写距離もあわせて検討が必要です。
適切な視聴距離が確保できていない場合は、画面サイズを一回り下げるなどして決定します。
スピーカーのサイズや設置位置に注意が必要です。
スピーカーはサウンドスクリーンを使う場合を除きスクリーンの左右と下に置きます。
スクリーンを選ぶ際は、どこにどのくらいの大きさのスピーカーを置くかということを考慮し、十分な設置スペースを取れるようにスクリーンを選びます。
お部屋の広さ | 平米数 | イメージサイズの目安 |
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6~8帖 | 9.9~13.2m2 | 80~100型程度 |
10~12帖 | 16.5~19.8m2 | 100~120型程度 |
16帖~ | 26.4m2~ | 120型~ |
映像が映る部分(WxH)をイメージサイズといいます。ホームシアターで使用されるスクリーンのイメージサイズには、大きく分けてHD(16:9)、DCI 4K(17:9)、並びにシネマスコープ(2.35:1)があります。
※NTSC(4:3)やWXGA(16:10)をご希望の方はご相談ください。
型 | HD(16:9) | DCI 4K(17:9) | シネマスコープ(2.35:1) | |||
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W(mm) | H(mm) | W(mm) | H(mm) | W(mm) | H(mm) | |
30 | 664 | 374 | 673 | 357 | 701 | 298 |
40 | 886 | 498 | 898 | 475 | 935 | 398 |
50 | 1107 | 623 | 1122 | 594 | 1169 | 496 |
60 | 1328 | 747 | 1347 | 713 | 1402 | 597 |
70 | 1550 | 872 | 1571 | 832 | 1636 | 696 |
80 | 1771 | 996 | 1796 | 951 | 1870 | 795 |
90 | 1992 | 1121 | 2020 | 1070 | 2103 | 896 |
100 | 2214 | 1245 | 2245 | 1188 | 2337 | 995 |
110 | 2435 | 1370 | 2469 | 1307 | 2571 | 1094 |
120 | 2657 | 1494 | 2694 | 1426 | 2805 | 1193 |
130 | 2878 | 1619 | 2918 | 1545 | 3038 | 1294 |
140 | 3099 | 1743 | 3143 | 1664 | 3272 | 1393 |
150 | 3321 | 1868 | 3367 | 1783 | 3506 | 1491 |
160 | 3542 | 1992 | 3592 | 1901 | 3740 | 1590 |
170 | 3764 | 2117 | 3816 | 2020 | 3973 | 1691 |
180 | 3985 | 2242 | 4041 | 2139 | 4207 | 1790 |
190 | 4206 | 2366 | 4265 | 2258 | 4441 | 1889 |
200 | 4428 | 2491 | 4490 | 2377 | 4674 | 1990 |
オーエススクリーンは、ご家庭での快適観賞のために、上黒(上部マスク高)の設定に関し、CTPの考え方を適用しています。一般的な家庭の標準天井高2500mm+スクリーンボックス150mm、AV機器などを収納するローボードの高さ450mmをスクリーンの基準値とし、「上黒+イメージ高+下黒」が2050mmになるように上黒を設定します。
この事によりユーザーはイメージサイズの大きさやアスペクトによる上黒寸法の設定に煩わされることなく、全体寸法でスクリーンをお選びいただけます。この考え方をCTP(ケース・トゥ・パイプ)と呼称し、今後のスクリーン展開に生かしてまいります。
※スクリーンマスクは一部の電動スクリーンで延長が可能です。
※特注にて上部マスクをサウンドスクリーン仕様に加工することも可能です。
スクリーンの設置方法には、壁面天井設置・壁面設置があります。
環境にあった設置方法を検討しましょう。
プロジェクターを選ぶポイントは①解像度②明るさ③コントラスト比④投射距離です。
①②③の数値は数字が高い程良いですが、なるべくバランスの良いプロジェクターを選びましょう。
お好みのプロジェクターが決まっている場合は、プロジェクターメーカーのカタログから投射距離を見て、設置したい空間に納まるか確認しましょう。
4K | 2K | HD |
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3840 x 2160 | 1920 x 1080 | 1280 x 720 |
スクリーンイメージサイズ | 80型 | 100型 | 120型 | 150型 |
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専用ルームの場合 | 285 | 445 | 641 | 1002 |
リビングルームの場合 | 855 | 1335 | 1923 | 3006 |
どのようなサウンド環境にするかを決めましょう。
サウンド環境は、左右1 本ずつの2chを基本として、映画館のような臨場感を楽しみたい方には、5.1ch 以上がお勧めです。
AVアンプも、出力できるチャンネル数がそれぞれ決まっています。ご希望のシステム環境に合ったスピーカー、AVアンプを選びましょう。
専用ルームではできるだけ良質な映像を見るために、室内は光を吸収する色や素材で統一するのが一般的です。リビングシアターでは、お部屋にあわせてスクリーンケースやプロジェクター、スピーカーなどといった製品のカラーを合わせたり、プロジェクター昇降機を使ってプロジェクター本体を隠したり、カーテンボックスを作ってスクリーン本体を目立たないように工夫したりして日常生活との調和を図ります。
スクリーンには大きく分けて次の4つの光学特性があります。
ここでは、スクリーンシアターに適した2つのスクリーン素材をご紹介します。